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2024.02.18 更新

真冬に躍動する子供たち

どーも団長の佐藤勇一です No.639

●••遠野の山並みは、淡い水墨画のようで、beautiful(綺麗)でした。低学年が試合会場の国体記念サッカー場に到着したのは、昼食に予定より時間がかかり12:50となりました。新しい人工芝のピッチは、真冬の季節とはいえ太陽に照らされ、温かい絶好のコンディションでのトレーニングマッチとなりました。2面でのトレーニングマッチは、1面では4年生(2チーム)、もう1面では3年生以下(4チーム)の試合が始まったのは13:20でした。ヴァレンテ遠野U-10チームと15分の試合を繰り返しての時間が過ぎていきます。心配していた園児.1.2年生も試合が進むに従って、いつも練習しているようにボールタッチも柔らかくなって、トリプルで仕掛けるようになっていきました。ある時間帯、2年生でチームをつくって試合をしましたが、予想以上の出来具合で、リズム感もよく、個性に満ちあふれていました。見ていた私もわくわくさせられました。3.4年生も選手層が厚くなって一段とレベルアップしてきているので、この後の冬季練習が楽しみです。

●••この年代は、普段の練習練習でも、もちろん上達していきますますが、他チームそれも県外とのトレーニングマッチでは、1試合毎に成長を感じることが多いものです。トレーニングマッチは、日頃のトレーニングの「発表会」ですから、失敗を恐れずに何回もチャレンジできる機会です。私はこの年代では、大会に出てトーナメントを経験するより、数チームでのトレーニングマッチが有用だと思っています。昨日のように、2チームでの2時間30分は、大変趣(おもむ)きのあるトレーニングマッチでした。同じ相手に、何回もチャレンジして失敗を重ね、考えてからまたチャレンジできるという魅力があります。指導者は、「ちょぴっと」のアドバイスでいいんです。あとは選手が考える環境をつくってあげることと、試合にいっぱい出してあげることに尽きます。

●••小学3年生頃までは、「いいね」劇場でよいと思うのですが、小学4年生頃からは、現実を知ることも大切になってきます。同じ失敗でも、その解決のためには、「考えの深さ」が求められます。ここで必要なコトは、仲間の試合をみるにしても、上手な選手をみるにしても、「見る」ではいけないのです。「観る」でなければなりません。私はときどき小学5年生にこの「見る」と「観る」の違いを説明しています。学ぶということは、「見る」から「観る」に変えていくことから始まります。これを積み重ねると、考え方や意識も変わってきます。もっと大切なことは、「自分を観る」ということです。
こうして、サッカーから学ぶことは、子供たちの将来、生き方にも大きなプラスになっていきます。

●••サッカーの指導者は、もちろんサッカーを教えるプロでなければなりませんが、子供たちには人生も教えなければなりません。そのためには、指導者も様々な体験、経験を積み重ねて、生涯にわたって学び続けていかねば、子供たちを真に導く指導者にはなり得ません。最後は、低学年の遠野日帰り遠征から、指導者論的になってしまいました。それでは、次回にお会いすることを楽しみにしています。今日の日曜日も、よろしくお願いいたします。