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2021.12.14 更新

人工芝室内練習場の暴風雪対策と子供たちの育成

どーも 団長の佐藤勇一です‥№293

最近、人工芝室内練習場を題材に書くことが多くなっています。これは、人工芝室内練習場は二棟ありながらビニールハウスで、原型はひ弱なものです。強い風が吹くと吹っ飛んでしまうのではないか、これまで台風時や冬の暴風雪時にはねっくりと寝ているなんて、考えられませんでした。現に、昨年12月と今年の1月には、立て続けに屋根が見事に吹き飛ばされました。冬期間の貴重な時間に練習ができないということは、大変なことです。二度とも中学生や数人のお父さんたちのご協力で、屋根を掛け替えました。

私たちは、あのひ弱なビニールハウスをどのように暴風雪に耐えられるように、それもビクともしないように作り変える、別の言い方をすると強化するのかを考えました。人工芝室内練習場の立地場所が、俗に言う「なて」と言って、集落と集落を結ぶ何もない北西の風が直接あたる場所にあるため、特に苦労をしました。

暴風雪に耐える人工芝室内練習場をつくること対策としては、まず防風ネットをしっかりと作ることでした。北西の風への対応のための防風ネットを張ることから始めましたが、「弾丸低気圧」が通過した時は、時間によってその風向が目まぐるしく変わっていました。東(だし)の風が強い時は、なすすべもありませんでした。台風の時も、刻一刻と風向きが変わって大変なものでした。そこで、東の風にも対応できるように防風ネットを整備しました。そして、防風ネットも一段高くしました。これによって大分安定してきましたが、今夏に防風があった時は、まだまだ不安定でした。その原点はビニールを抑える「帯」のたるみが気温によって緩むことと、帯を固定する部分が不安定であったことが分かりました。また、幅の広い帯も販売されていることがわかり、その帯を急遽取り寄せて付設しました。

数日前に暴風雪の予報が出て、その前日に指導者が「帯」を押さえる方法を考えて、徹底して強化をしました。今回の暴風雪は、瞬間最大風速が30m/Sとの予報でしたので、対策がどの程度強化されたかを知る上で貴重な機会となりました。

暴風雪が真っ只中にあって、人工芝室内練習場を見回ると、防風ネットの強化でほとんど風の強さが消されて、別世界のような状況でした。また、帯の強化で人工芝室内練習場そのものがしっかりと安定していました。夕方の練習時もほとんど気にならなく、快適に2時間の練習を終了しました。この冬の安心度が高くなりました。

このように、強化をすることは、子供たちの育成にもヒントになるものです。東北大会を見ながら考えた練習プログラムも新たに「カメさん練習プログラム」に取り入れて実践しました。これからますます楽しみになってきました。

「やってやれないことはない、やれないところはちょっとの努力・・」