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2021.05.04 更新

錆(さび)と潤滑油

どーも 団長の佐藤勇一です‥№186

昨日は、子供たちを引率して、仁賀保まで出かけました。三日間にわる大会に出場するためです。9時頃グランドに到着すると、海風がことのほか強い状態です。ウォーミングアップのリフティングもボールがその風に押し流されるため、子供たちは風に向かって挑戦していました。

この日は三試合が予定されていましたが、その合間の時間を有意義に使うため、昼食の60分を除いては、休む時間もないくらい練習をしっかりと行いました。疲れた状況で試合をさせるためです。時間が経過するに従って選手たちのスタミナはどんどん消耗していきます。三試合目になると試合での疲れではなく、練習の疲れでプレーの精度が低下しています。

どんな状況でもプレーの精度を維持するためには、さまざまな厳しい環境で試合を経験させたいと思いあえて実行してみました。これから夏場になると、炎天下での試合も多くなります。また、疲労がボディブローのようにじゅあじゅあと蓄積している状況で、今日の試合のパフォーマンスはどのようなものかも見極めてみたいと楽しみにしています。

さて、大会ですので、たくさんのチームが参加しています。私たちのグランド会場には、10チームが試合をしています。各チームのウォーミングアップ(試合前の練習)を見るのもおもしろいものです。それはそのチームの特色や考え方が凝縮しているためです。ウォーミングアップを見ているとそのチームがどんなチームかよく分かります。

選手それぞれの動きを見ていると、まだ錆びがとれていない選手、潤滑油が注がれている選手・・一目で分かりますね。サッカーは主に足を使うスポーツですが、手は、生まれつき物を掴んだり、投げたり、こねたりと非常に器用な動作を繰り返して発達してきますが、足は歩く、走る、蹴るという動作が限定されています。その足を起用に使うのですから、訓練が必要です。それに足は目から遠い位置にあるので、器用さを訓練するためには至難の技です。

その足を手のように使えるようにするためには、「錆び」を除去して、潤滑油を注がなければなりません。それを実現するためには、訓練しかありません。練習しかないのです。別の言い方をすれば、キックはできるが、「技」を習得するのは難しいのかもしれません。

今日は大会二日目、出発の時間となりました。今日も一日頑張っていきましょう。