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2020.08.04 更新

脱皮しない蛇は死ぬ

どーも 団長の佐藤勇一です‥№29

『脱皮しない蛇は死ぬ』
「4.5年生の時は、6年生のチームに入って大活躍していたのに、今は・・」という選手がたくさんおりました。私の指導にも問題があるのかもしれませんが、それをどのようにして成長修正して軌道に乗せてやることができるか、が指導者の重要な仕事でもあります。

今までの私の経験から、6年生で伸びが停滞してしまう選手は、まず内向的な性格の持ち主であるように思います。ゲームで失敗を重ねたり、チームメートとのコミュニケーションがうまくいかないなどで悩み続けるタイプです。それが負の連鎖になって、ますます孤立していくことがあります。

どうして4.5年生の時に活躍できたのに・・もちろん選手の能力が高かったからですが、6年生に活かされていただけで、活かしてはいなかったのではないかと思われます。別の言い方をすれば、使われていただけだったのかもしれません。その時はそれでよいのですが、最上級生になって、中心選手になり、他の選手を使う立場になるとその能力が発揮できなくなることがよくあるように思います。「こんなはずではないのに・・」と悩み続けます

社会生活でもサッカーでも、使う人と使われる人が存在します。例を挙げると、会社の社長になる人には、二つのタイプがあると思っています。一つは、社長や社長になる人は、何かビジネスチャンスがないかを常日頃世の中を直視し、たとえ旅行に行っても常にそのような視点でものを見ています。だだでは帰って来ないのです。もう一つの社長や社長になる人は、優秀な人材がいないか、優秀な人材を見抜く力を持っている人です。新しいビジネスの種を見つけることができないタイプは、見つけることのできる優秀な人材を探して側においておける人です。
使われる社員のほとんどは、旅行や出張をしても「楽しかった」「疲れた」でいつも終わっているタイプの人です。サッカーでもヨーロッパなど海外で活躍する選手の多くは、他の選手を使う選手が多いように思えてなりません。

さて、どうしたら伸び悩む6年生を成長修正して、軌道に乗せてあげるか・・これはなかなか難しいことですが、「やってやれないことはない」というのが私の生き方ですから、少しだけ考え方のヒントを書いてみます。

ドイツの哲学者・ニーチェの「脱皮しない蛇は死ぬ」という言葉を私はいつも頭に入れて行動しています。脱皮するということは、古い自分を脱ぎ捨てて新しい自分に生まれ変わることです。それは新陳代謝であり成長です。もしそれを拒むなら、待っているのは「停滞」そして「死」ということになるでしょぅか。「脱皮しない蛇は死ぬ」のですから、同じように、人も組織も生きていくために脱皮することが求められる時があります。いつまでも今のまま、自分(たち)に安住しているたけではダメなのです。「停滞」や「死」から逃れるために、古いものを捨て新しいものを得るべきタイミングが必ずやってくるのです。その時は、恐れずに変化を受け入れましょう。もしそれが怖いと感じるなら、この言葉を思い出して勇気を持ちましょう。「脱皮をしない蛇は死ぬ」・・私たちは生きていくために何度も生まれ変わっていく必要があるのです。

ということで、私たちサッカー指導者、「特に子供たちを指導する人には、人生経験が豊かな人が望ましい」というのはここに起源しているのかもしれません。子供たちの「脱皮」の手助けをすることが最も重要な仕事であると考えています。「育成とは何ぞや・・」様々な手法で子供たちの成長を支えていくことが今求められています。