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2024.05.12 更新

抽斗(ひきだし)と元服式

どーも団長の佐藤勇一です No.709

●・・トヨタ自動車の生産方式である「改善」そしてまた「改善」・・この時期が正に「トヨタ方式」を意識して練習に勤(いそし)むようになっています。自分の持っている「抽斗」(ひきだし)に+αして、プレーに深みを加える練習とでも言うのでしょうか。「抽斗(ひきだし)」は机や箪笥に取り付ける箱という意味のほか、豊富な知識や経験を持っていることのたとえとしても使われます。サッカーの場合は、「抽斗が多い」という言葉をよく使いますが、「技術をたくさん持っている」と言うような意味合いがあります。ここで言う「トヨタ方式」とは、それぞれ選手たちの持っている抽斗に潤滑油を注いで、取り出しを滑らかにしようという練習です。持っている抽斗に気付いてもらい、その応用実践です。今日のトレーニングマッチ前の小1時間を使って、ある選手を中心に、モデル練習方式でやってみようと思っています。

●・・小中学生年代では、「抽斗」「ひきだし」を増やすコトが求められています。その抽斗の種類は、個人技の種類であったり、創造性であったりと、広いものと解釈していますが、その習得のためには、私たち指導者の抽斗の考え方、実践意識が最重要です。箱に何段の抽斗を作ってあげれるのか、常に考えて練習を積み重ねて行かねばなりません。そして質の高い潤滑油は、抽斗を引き出すために必要不可欠なものです。

●・・今日は、略式ですが、小学6年生の「元服式」を挙行します。冬季練習を積み重ねて、大型連休での振る舞い、最近の練習を見て感じて、大人としての落ち着きが備わってきたと判断したのが理由です。これまではサッカーの抽斗を増やしてきましたが、これからは選手たちの人生を豊かなにするための抽斗も積み重ねて行くようにと伝えて、それをサポートして行きたいと思っています。鯉のぼりの季節に、区切りの意義のある一日になります。今日のトレーニングマッチ終了後に「鯉のぼり」を抽斗に納めます。

●・・「やってやれないことはない、サッカーと人生を豊かにするための抽斗を増やそう!」・・今日もよろしくお願い申し上げます。