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2020.11.25 更新

「イングランド・サッカー教程」という一冊の本

どーも 団長の佐藤勇一です‥№126

昨日は午後から、チームの基本設計を作りに挑戦しました。頭の中にあるものをアウトプットしてようやく構想、基本設計が出来上がりました。今日はここまで、と本棚を見ると「イングランド・サッカー教程」(アラン・ウェイド著/浅見俊雄訳/ベースボール・マガジン社発行・2.500円)という一冊の本が目に入ってきました。

私がサッカー少年団を立ち上げた1973年の翌年に購入したという記録が本の最後に書かれています。今から46年前に購入した本です。当時、何回か読んだ記憶があり、多くの知識をいただいた本でしたが、何十年振りかに手に取ることになりました。もちろん印刷は活版で、298頁と重量感たっぷりの本です。

著者の前書きは「周知のように、すぐれた考えが世に受け入れられようになるには、2つの段階を経るものである。第1は、その考えが無視される段階であり、第2は、馬鹿にされる段階である。コーチングの考え方もこのような段階を経て現在のようにあらゆるレベルの選手の指導向上のために必要な過程として受け入れるようになった」・・という書き出しになっています。

目次を紹介すると、
1.原則・システム・戦術
・チームプレーの基本 ・プレーのシステム ・新しい戦術の発達 ・ゲームを読む
2.トレーニングの原則と方法
・試合に必要な要素の分析 ・持久性とスピード ・筋力とパワー ・トレーニングとコーチングの計画
3.理論と技術の習得
・スキル ・基礎技術のコーチング
という内容です。

当時、唯一のイングランドサッカー協会の公認指導書ということで、内容は各項目が具体的なものになっています。近年のサッカーの方向や考え方がそのまま表現されている本です。 これから何回も読み重ねて、大事な事を発信していきたいと思います。

著者は最後に、「より技術的なサッカーの発展に関する種々の課題に対して、ただ1つの解答というものはない。どこでサッカーが行われようと、個々の選手の理解が結びついたプレーで成り立っている。選手は1人1人が個人であり、個人として向上するように仕向けられなければならない。良い指導といものは、この考え方を受け入れ、チームプレーをできるだけ完成に近づけようとするときに、選手の個々の力を尊重しなければならない。きまりきったプレーにはめ込もうとしたり、選手の創造性に制限を加えるような方法はまずい指導である」と結んでいます。

読み始めると、やめられない本です。これからいつもそばに置いておきます。

今日も頑張っていきましょう。